今日も藤井風さんの"帰ろう”が耳に沁みる。
私の部屋の窓を開けると、目の前が山だ。
この時期は、木々が一斉に芽吹いて山自体がモクモク膨らんでくるような生命力を感じる。
上空ではトンビが翼を広げたまま円を描いていたりする。
”私のいない世界を上から眺めて”見るイメージは、このトンビになることである。
今日のような青空の下では、トンビも消しゴムのカスほどになるまで高く舞い上がる。
私の生活圏を見渡すには十分だ。
...私はいない...。
トンビにとって、下界での出来事は、直接影響を与え合う関係ではないが無縁でもない。
それは、時間軸を足してみないとわからない。
時間の概念を足すと、あらゆるものに因果関係が生じてくる。
すべてのものが全体の一部だ。
風さんの言う"I am you,and you are me."は、こういうことだよね。
一部だけ切り取ると関係がないように錯覚するが、長い時間、世界の始まりから終わりまでを計算すると、全てが繋がっているのがわかるだろう。(証明は難しい)
だから、全てのことに意味がある。
いま芽吹いている山の木々は、どこからエネルギーを得て、やがてどこへ返すのか。
疲れた目を山の緑で癒しながら、私が得る”grace"と与え得る"grace"を考える。