NetflixでLASA秋祭りを観ていると、自分の趣味嗜好を再確認することになる。
あー、好きだ。
風さんの心の叫びが風さんの喉を通して出てくるフェイクでは、昇り詰めるその先に天国が見える。
最高です!(*岡本選手の気持ちも、わかる!)
きょうは、振り返って、藤井風テレビで”まつり”のバンド・パフォーマンスが披露された時の感想を話してみたい。
風さんはサテンっぽいテラテラパーポーのスタジャンにデニム姿、バンメンの皆さんもポップな出で立ち&グルーヴ感。
これぞTV。
鍵盤のヤッフォー氏の前で控えめな篠笛の玉置さんのキュートさが逆に目を引いたものだ。
もちろん風さんのパフォーマンスは、期待の上をいく完成度だった。
ただ最初、素人の私は、大好物の風さんのフェイクにかぶせてくる音源同期のボーカルが、口パクみたいに見えてしまうのにショックを覚えた。
字幕に表示される歌詞はシーケンスのほうのもので、画面ではえぐいフェイクを歌いあげる風さん。
風さんは一人しかいないんだから、ハモるには音源を使うしかないのは自明。
CDに多重音源が乗っているのは当然理解してる。
だからステージ・パフォーマンスやLiveでは、コーラスがいるか楽器アレンジでカバーするものだと思っていた。
より聴きたいのはフェイクのほうだが、ボーカルはメロディーを優先させるという先入観が、違和感の源だった。
字幕は彼の作品ではないし。
思えば、”燃えよ”MV Teaserが公開されたときは、あの雄たけびがサビの ”♪クールな振り、もうええよ♪” のバックに流れているものだと気づいて大興奮したものだ。
さらに一昨年の紅白で、MISIAさんのコーラスを務めた風さんの存在感(あれはMISIAさんの要望でかなり異例のボリュームで調整されたとのことだったが)には、舌を巻き、目を瞠った。
デビュー前のYouTubeカバー動画でも、音源同期されたものがいくつもある。
つまり、藤井風の作品は単に歌ではなく、『より高次元の音楽』だということだ。
それを表現するには、10本の指を全部使い、手も脚も声も鼻息さえも使って、時には複数の他者や複数の自分とともに奏でるのだ。
ああ、なんと奥深い時空を超えた存在、圧倒的な世界感!
あなたの音楽を少しでも多く受け留められる能力が欲しいよ。
こんな稚拙な私をどうか見捨てないでくれぇ~ぇぇ~ぇ~♫
*岡本さん、やったね、5打点!おめでとう、侍ジャパン!