あのね、
白状するけど、藤井風さんに沼落ちの決定打は、2021年3月の報道ステーション。
それまでにYouTubeで動画を漁り、音源も聴きまくったのも事実だが、今思えば、それは序章に過ぎない、まだ泳げてた。
それまで、音楽は私にとって熱中する対象ではなかった。
好きなミュージシャンはいたけど、車の運転やデスクワーク、日常生活のBGMに好みの音楽をかけるくらいだった。
だから、余分な言語の情報が入ってこないクラシックやインスツルメンタル、洋楽をかけることが多かった。
そんな中で、風さんの音楽にものすごく魅かれて、”藤井風”そのものに興味を持ち、報道ステーション出演の情報を得ると迷わず録画予約した。
オンタイムでは観ていない。
録画を観て、落ちた。
つまり、そういうことである。
城東高校取材シーンの、どこぞの兄ちゃんみたいな(ほんとに失礼)ふわふわもぞもぞした感じ、近視強そうなヲタクっぽい感じ(これ悪口じゃない)と、グランドピアノの前に座った、マジで貴公子みたいに演奏し歌う感じが、私の頭の中でグルングルン回った。
ホンマにおった!
歌詞間違えた、ホントに生きてる!
HEHNの曲たちが放っていた現実を超越した光と影、それが、実際にモニターの中のこの青年から発せられているんだと理解した瞬間、引きずり込まれて抜け出せなくなった。
その後は、自分でもおかしいくらいに”藤井風”全肯定する事態となった。
正直、苦手なところもあった。
白薔薇を食いちぎるような演出やモード系のスタイリッシュなフォトグラフ、カップから水飲むときのズルズル、ゆるキャラ人形との絡み。
それが、”藤井風”なら許される。(ピアスと眉剃りはやらないで欲しい...)
ただ、私が知りえる風さんは、当然、藤井風さんのすべてではない。
わかっている。
だから、この先どんな風さんが出てきても、大丈夫です。
むしろ、予想外の驚きで、私の世界を広げてくれる気がしている。
全てのものに、ありがとう。